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姉埼神社は小高い丘の上に鎮座されていますが、ふもとの境内地内に御霊水が湧き出す泉があります。
表参道を登る階段手前から左脇へ逸れる小径を奥へ進むと手入れの行き届いた取水場に行き当たります。
常続的にきちんとお掃除がなされていることがうかがい知れます。
吐出口は割に下の方にあるので、汲む際には漏斗などがあると水筒などの容器に入れ易いです。
容器は当然ながら祐気が霧消しないように、陽光が当たらないような物にします。
ステンレスの水筒がベストですが、お水取りの現場で良く見かけるペットボトルを黒いビニールテープでぐるぐる巻きにするスタイルか、アルミホイルで包んでも良いでしょう。
水質検査が行われた際には、混じり気のない良質な水で、飲用に全く支障がなかったとのことです。
当然ながら、私も現場で味見を致しましたが、大変まろやかな味でした。
姉埼神社のご創建は、西暦2世紀の初頭に遡ります。
景行天皇40年の頃、日本武尊が東征の折に三浦半島の走水沖で海難に遭い、妃の犠牲によって上総に流れ着きました。
そして、この地に妃を偲び、風の神である支那斗弁命(しなとべのみこと)を祀ったことから、始まったと伝えられています。
主なご利益は、殖産興業、厄除け、交通安全、五穀豊穣です。
なお、姉埼神社は所在地の土地名は姉崎ですが、埼の字を使っています。
遥か昔は、姉前神社と表記されていたとされています。
これは、上総一之宮である玉前神社とも相い通じる読みなのでしょうか。