縁を活かすことがあなたに幸運をもたらす!運を鍛える開運のレシピ

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縁を活かす幸運は一体どこからやって来るのでしょうか?

それは「人の縁」からやって来ます。

そして、人間が人間として生きている限り、
全ての運勢は人と人との繋がりから生まれます。
言わば、人との縁は幸運をもたらすために
最良で不可欠の要素なのです。

もちろん、良い縁だけが全てではありません。

ですが、良い縁を活かし、
悪い縁を断ち切ることで、
あなたは確実に幸運を引き寄せることが
できるのです。

あなたに幸運をもたらす縁について、
珠玉の一文をご紹介したいと思います。

そして、このお話を読んだあなたが、
100%開眼することを保証致します。

先生が5年生の担任になった時、
一人服装が不潔でだらしなく、
どうしても好きになれない少年がいた。

中間記録に先生は少年の悪いところばかり
を記入するようになっていた。

ある時、少年の一年生の記録が目にとまった。
「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。
勉強も良く出来、将来が楽しみ」とある。

間違いだ。他の子の記録に違いない。
先生はそう思った。

二年生になると
「母親が病気で世話をしなければならず、
時々遅刻する」と書かれていた。

三年生では
「母親の病気が悪くなり疲れていて、
教室で居眠りする」
後半の記録には「母親が死亡。
希望を失い、悲しんでいる」とあり

四年生になると
「父は生きる意欲を失い、
アルコール依存症となり、
子供に暴力を振るう。」

先生の胸に激しい痛みが走った。
ダメと決め付けていた子が突然、
悲しみを生き抜いている生身の人間として
自分の前に立ち現れてきたのだ。

放課後、先生は少年に声をかけた。
「先生は夕方まで教室で仕事をするから、
あなたも勉強していかない?
分からないところは教えてあげるから」
少年は初めて笑顔をみせた。

それから毎日、少年は教室の自分の机で
予習復習を熱心に続けた。
授業で、少年が初めて手を上げたとき、
先生に大きな喜びが沸き起こった。
少年は自信を持ち始めていた。

クリスマスの午後だった。
少年が小さな包みを先生の胸に押し付けてきた。
後であけてみると、香水の瓶だった。
亡くなったお母さんが使っていたものに違いない。

先生はその一滴をつけ、夕暮れに少年の家を訪ねた。
雑然とした部屋で独り本を読んでいた少年は、
気がつくと飛んできて、先生の胸に顔を埋めて叫んだ。
「ああ、お母さんの匂い!今日は素敵なクリスマスだ」

六年生では少年の担任ではなくなった。
卒業の時、先生に少年から一枚のカードが届いた。
「先生は僕のお母さんのようです。
そして今まで出会った中で一番素晴しい先生でした」

それから六年、またカードが届いた。
「明日は高校の卒業式です。
僕は五年生で先生に担当してもらって、
とても幸せでした。
おかげで奨学金をもらって医学部に
進学することが出来ます。」

十年を経て、またカードがきた。
そこには先生に出合えた事への感謝と
父親に叩かれた体験があるから患者の
痛みが分かる医者になれると記され、
こう締めくくられていた。

「僕はよく五年生のときの先生を思い出します。
あのまま駄目になってしまう僕を救って下さった
先生を神様のように感じます。
医者になった僕にとって最高の先生は
五年生の時に担任して下さったせんせいです」

そして一年。
届いたカードは結婚式の招待状だった。
「母の席に座って下さい」と一行、
書きそえられていた。

本誌連載にご登場の鈴木秀子先生に
教わった話である。
たった一年間の担任の先生との縁。
その縁に少年は無限の光を見出し、
それを拠り所として、それからの人生を生きた。
ここにこの少年の素晴らしさがある。

人は誰でも無数の縁の中に生きている。
無数の縁に育まれ、人はその人生を開花させていく。
大事なのは、与えられた縁をどう生かすかである。

月刊致知(致知出版社)平成17年12月号特集
縁を生かす(藤尾秀昭小さな人生論)より

少年と先生を結んだ縁が、見事に大輪の花を
咲かせる様を、あなたは今目撃したはずです。

そんな人の縁が咲かせる花を、あなたも
咲かせてみたいと思いませんか?

であれば、あなたが得た大切な縁を本当の
意味で活かすよう心掛けてみましょう。

ですが・・・、
問題はあなたが得た『縁』とは一体どれを
指すのでしょうか。

それは目覚ましい開運事象が現れた時に得た
ピカピカの『縁』です。

と言えば、納得がいきますか?

本当は、『縁』とは実に地味なものです。
日頃の生活の中に埋没しそうなほど地味です。

少年と先生のお話を思い出して下さい。
もし、先生が少年の過去の記録に目を
止めなかったら・・・。

気付きとは、口を開けて待っていれば
他人が自動でご飯を入れてくれるような
ものではありません。

自分から気付こうという気持ちがなければ、
おそらく気付くのは困難だろうと思います。

あなたが得た『縁』は毎日の生活の中に
いくらでもあります。

ですが、それにしっかり気が付かなければ、
何の価値も生み出しません。

ですから、
大切な縁に気付くよう、
いつも心の目と耳を澄まして下さい。

すると・・・、ほら、
見えるでしょう。
聞こえるでしょう。

あなたの幸運は目の前です。

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